これまで父:アフリカ系、母:アフリカ系の親を持つ選手が遺伝的に能力が高いとされてきた。順天堂大学・福典之氏によると米国籍スプリンターのDNAを解析した結果、好成績を残したのは父:アフリカ系、母:非アフリカ系とのこと。▼ハキーム、宮部藍梨らアフリカ系選手が活躍の背景に遺伝子説[NEWSポストセブン]
「運動能力に関係すると見られる遺伝子は100種類以上あり、とくにACTN3という遺伝子が強い影響を与えています。中でも、瞬発系競技に有利なのがRR型とRX型。この遺伝子を持つ割合は日本人の7~7.5割に対しアフリカ人は9~9.9割に達する」ただRR型とRX型の遺伝子の割合を高く父母を持つ子の運動能力が必ずしも高いとは限らないとのこと。
「私たちの研究では、短距離で活躍する選手は、父親がアフリカ系で母親がヨーロッパ系の選手が多いという結果になった。似た遺伝子よりも、異なる遺伝子の組み合わせが、予想を超える能力を生み出すのかもしれません。その意味で、アフリカ人と日本人のハーフがずば抜けた運動能力を持つ可能性はある」
▼遺伝子研究により女性スポーツの競技力向上は可能か?[女性スポーツオンライン]
持久型の影響があるとみられる23種類の遺伝子多型すべてを持つ確率は1000兆分の1未満だという研究結果があります。地球には70億人しかいないのですから、完ぺきな遺伝子を持つアスリートは存在する可能性は極めて低いことになります。スポーツ環境にもよるところもありますが、陸上など単純なスポーツは遺伝的な身体の要素の方が重要なんだと思います。
「αアクチニン3という遺伝子の型(RR型、RX型、XX型と3種類)を調べると、短距離に向くかどうかは明らかになりますが、スプリンターに多い遺伝子型、RR型やRX型であったとしても、この遺伝子が影響するのはおそらく200mまでです。それ以上に距離が伸びた場合はほとんど関係がなくなる。
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